2015年9月17日
音楽を聴く環境-何で音楽を聴いていますか?
朝、目覚める。
朝食前の支度中に、音楽を何か鳴らすのが永年の習慣になっているが、ここのところ、
CDコンポではなく、パソコンで音を聴くので、ラジオでもCDでも、先ずはパソコンを
立ち上げることから始める。
勿論、専用の再生プレーヤーで聴くこともあるが、それはもっと余裕がある時が
多い感じだ。パソコンには結構沢山の曲を取りこんであるので、CDで聴くのは、
それ以外の曲になり、朝のせわしない時には取り敢えずはパソコンで音楽を聴くのである。
それはそれで良いのだが、今一つ、味気ない気がしないでもない。
要は、焼いたCDであれ、CDで音楽を聴く時は、レーベルなどが
ケースにあって、流して聴く時とは違って、これを聴こう、あれを聴きたい、
そういうものを「具現」して、それを確認して聴いている。
パソコンで音を聴くときにはそういう感覚が薄れていると思うのだ。
勿論良く知っている曲や演奏者なら解説がどうの、曲がどうのといちいち意識する
つもりもないし、いつも音楽を聴くのに説明が必要なわけでは勿論ない。
ただ、選んで曲を聴こうという時には、何かしら物足りなさをかんじるのだ。
それは、おそらく、手間をかけるという感覚が欠落していることから来ているのでは
ないだろうか。
「いちいち何かをしないと何何ができない」
そういうことを、現代ますます、厭う傾向がありはしまいか。
乗り物には速さを求め、利便性を最優先し、簡単に出来ることを良しとする。
それはそれで結構だが…
多分、そのことと引き換えに、何かを失っている、そう思えてならないのだ。
朝はラジオでもいい。
確かに何を聴くにもパソコン一台で済むのはそれはそれで楽には違いない。
でも、アンテナを回して周波数を合わせたり、窓際にラジオを持って行ったり、
そんなことが懐かしいと思うのは、私だけだろうか。