2014年6月6日
五月雨を集めて早し最上川~DO IT AGAIN
五月雨を集めて早し最上川 という一句があるが、ぱっと思いつくのは
古池や蛙飛びこむ水の音 だ。
有名な俳句である。俳句に興味が無くとも誰もが見聞きしたことはあるだろう一句だ。
五月雨は今の六月を指すから、梅雨どきの雨の、雨量の多かったときのことであろうか。
古池の方は、実際に月日を経た家屋の池か、寺などにある寂れた感じの庭の池か。
しかとは分からないが、ひと気の無い、どこかうっそりとした景色を打ち破るような、
大きくは無い、しかし良く聴こえる蛙の池に飛び込む音が、景色に色を加え、動きも
感じさせる。
雨の時の音と言うと、雨音や、雨のしずく、そんな音を思い浮かべる。
この時期に聴きたい音楽というのが、雨を思わせるものよりむしろ、からっとした気分に
なりたいのかどうか。その辺を特に考えずに聴いてみたい今の音楽は、底抜けに明るい
イメージのスティーリー・ダンの Do it Again である。
リズミックで、陽気で、しかも聴き飽きない曲だ。
歌詞の内容は今は分からないのだが、マイナーコードの曲であるのに、からっとした
曲調である。
リスモで落としていたこの曲を聴きながら表に出ようとしたら、外は五月雨などという
なまやさしい降りではなく、バケツをひっくりかえしたような雨であった。
用事を済ませて帰宅してびしょぬれの傘の始末をするうち、雨は小止みになってきた。
なんとなく笑ってしまった、そんな梅雨の一日である。
You Tubeで公式のものが無いので、調べてみたら、Can’t Buy a Thrill というアルバムの
一曲であることが分かった。
興味が沸いたら、是非。