2016年7月15日
聴音って何?簡単に分かる聴音のはなし
いわゆる音楽高校、音楽大学などの入試でもお馴染みの聴音。これは
楽器でも歌でも指揮でも作曲でも、音楽を学ぶに際して必要不可欠とも
言われる要素、「音を聴きとる」能力を確認するのである。
聴音というと、大抵はピアノなどの鍵盤楽器によって、「初めて聴く」
短めの楽曲を譜面に書く、そういう作業を指す。
聴音には二種類あって、一つはメロディ聴音、もう一つはハーモニー
聴音である。
メロディ聴音は文字通り、旋律を聴きとる。レベルが上がるにつれ、
難しいリズムや音が出てくるのは想像頂けるかと思う。ここで難しい
のはあくまでも耳で聴くしかないことで、しかもそれを短時間のうちに
書きとらなければならないことである。
ハーモニー聴音の方は、和音という、音の固まりを聴きとる。
同時に鳴らされる音は案外、聞き取りにくい。勿論、こちらも
頼りになるのは自分の耳だけだ。
こういったことを何度も訓練しながら、自分自身の音を作る一助に、
また音楽を理解することにつなげていくのが聴音の役目ではある。
キーボードでも何でも良いので、調律済みないし調律の必要の
無い楽器で、誰かに弾いて貰って試しに楽譜に書きとってみると
案外面白いかもしれない。
知っている曲でも譜面を記憶していないと、音だけでどこまで書く
ことが出来るか。
特に学ぶ必要が無くても、色々な意味できっと刺激になるだろうと思う。
楽譜などは面倒、というのであれば、何の音か当てる、ゲームのような
感覚でやってみても良い。
自分で歌う時などにもきっと役に立つと思う。