歳月の流れ

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今日は誕生日である。

朝の六時半に産まれた、と親からは聞いている。暑い、雨の降る日であったという。

子供のころ、誕生日はいつも夏休みであったから、遊びに来てくれる友達連中が

祝ってくれ、あとは家族にプレゼントを貰ったり、ちょっとした御馳走を食べたり、ケーキを

食べたり、そんな具合だったように記憶している。

それにしても、子供の頃より大きくなってからの方が、月日のたつのが早く感じられる

というひとが実に多い。

自分が余りそうは感じないから、そういった言葉を見聞きするとなんとなく戸惑うのかも

しれないが、今また年を重ねても、特に歳月の流れの速さが変化したとも思われないのであ

る。

写真のマグカップは、お祝いに貰ったもののひとつで、早速使ってみるとなかなか良いし

柄も好きで、非常に気に入っている。

このカップで、早速、コーヒーを飲み緑茶も飲んだ。

しみじみと、暑い日に産まれたのだなあと、何十年も前は一体どんなだったか、覚えている

余地のないものに思いをはせたりもする。

月日の流れのように、音楽もまた時とともに音を刻むものだ。

音楽は経過と言ったら、はずれすぎているだろうか。

今聴いているのは、エフエム放送でかかっているモーツァルトの弦楽五重奏曲である。

ラジオから流れてくる音楽に身を委ね、これからの自分の時間はどうなっていくのだろうか、

などと柄にもなく考えている。

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