映画の中で聴いた音楽-「ラ・パロマ」
映画音楽というジャンルがあるようだ。ようだというのは、自分の中で、音楽のジャンル分け
というものがいまひとつピンと来ないからかもしれない。
取りあえず、映画で使われている、或いは使われた音楽、ということで良いのだろう。
映画で印象深いシーンがあって、その時に流れている音楽をなんとはなしに覚えている、
とか、主題歌が凄く気になって、曲につられて映画も観てみた、そんなこともありそうである。
ありそうである、というのはこれまた、自分自身、殆どそういう覚えがないからである。
黒澤明という映画監督がいて、数々の名作を遺したのだが、最近は観られているのか
どうかちょっと事情は分からない。その黒澤映画のひとつ「野良犬」に気になる音楽があった。
なんとか調べだして、それが「ラ・パロマ」というラテンの曲であることが分かったのだが、
さて、探すとなると、当時ネットで探す環境でなかったので大変であった。
あちこちのCDショップをさんざん探してみたが、ついに見つけたその曲はチリの輸入CDで、
歌い手はプレスリーである。
NO MORE という題名になっているので、見つけられなかった。映画ではかなり重要なシーンで
使われている。
そのアルバムにはたまたま、「空耳アワード」でグランプリに輝いた曲が入っている。
アワードを観る前にそのことを知らずに聴いていた時は全然分からなかったのだが、CD
入手後暫くしてアワードの再現フィルムとともにその曲を聴いて爆笑してしまってから、
そのフレーズの歌詞は「お酢をください」としか聴こえなくなった。
「空耳」をご存じない方もおられるかと思うので、老婆心ながら付け加えると、深夜のテレビ番組
「タモリ倶楽部」の名物コーナーで、さまざまなジャンルの音楽から、歌詞が日本語に聴こえる
面白さを見つけようと言うものである。
一度刷り込まれたお酢を下さい、は、もう消すことは出来ない。
その曲名は「ボサノバ ベイビー」。
空耳アワード2006グランプリに輝いた。
「ラ・パロマ」から話が脱線してしまったが、本当に「お酢をください」と聴こえるフレーズが
あるので、興味のある方は是非一度聴いてみて欲しい。