2014年10月22日
何が聴きたい?
何か音楽を聴きたい。そんな時、聴きたいものがはっきりしている事もある。
例えば、「この曲」を聴きたい、という「聴きたい」曲が決まっている、そんな時。
POPSなどで、何人ものアーティストがその曲を演奏している場合は、その時に聴きたい
アーティストを選んだり、敢えて選ばずにいろいろなパターンの演奏を「鑑賞」したり
するも良し。
クラシックとなると、曲が決まっていても演奏者を選ぶのが少々困難になることもある。
オーケストラもの、それにソリストが加わるコンツェルト、ソロ、室内楽、色々あるが、
さて、それらのうちの一曲を一体誰で聴くか。この選択肢が多すぎるのである。
聴くことが可能なもののみで考えてもめまいがするくらいたくさんの演奏がある。
何を聴くか。その場合、誰を選ぶかで迷ってしまうのである。
そこにまた、音楽を選んで聴く楽しみがある、と言えなくはない。
しかし、人間の感覚的なものと言うのは、その当人にも説明出来なかったりするし、実際
良くは分かっていないことが多いのだ。
要は人間は先入観にとらわれるということである。自分はこの人の演奏が好きであるなど。
思い込み、と言っても良い。それで好き嫌いを決めてしまうことさえある。
でもそこから始まる何かがあるのは確かである。
その時の感覚によって選んだ演奏に、新たな発見があったり、全く知らない演奏家の
素晴らしい演奏にめぐり合えたりもする。
そんな可能性もあるのだから。