五月雨を集めて早し最上川~DO IT AGAIN

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五月雨を集めて早し最上川 という一句があるが、ぱっと思いつくのは 

古池や蛙飛びこむ水の音 だ。

有名な俳句である。俳句に興味が無くとも誰もが見聞きしたことはあるだろう一句だ。

五月雨は今の六月を指すから、梅雨どきの雨の、雨量の多かったときのことであろうか。

古池の方は、実際に月日を経た家屋の池か、寺などにある寂れた感じの庭の池か。

しかとは分からないが、ひと気の無い、どこかうっそりとした景色を打ち破るような、

大きくは無い、しかし良く聴こえる蛙の池に飛び込む音が、景色に色を加え、動きも

感じさせる。

雨の時の音と言うと、雨音や、雨のしずく、そんな音を思い浮かべる。

この時期に聴きたい音楽というのが、雨を思わせるものよりむしろ、からっとした気分に

なりたいのかどうか。その辺を特に考えずに聴いてみたい今の音楽は、底抜けに明るい

イメージのスティーリー・ダンの Do it Again である。

リズミックで、陽気で、しかも聴き飽きない曲だ。

歌詞の内容は今は分からないのだが、マイナーコードの曲であるのに、からっとした

曲調である。

リスモで落としていたこの曲を聴きながら表に出ようとしたら、外は五月雨などという

なまやさしい降りではなく、バケツをひっくりかえしたような雨であった。

用事を済ませて帰宅してびしょぬれの傘の始末をするうち、雨は小止みになってきた。

なんとなく笑ってしまった、そんな梅雨の一日である。

You Tubeで公式のものが無いので、調べてみたら、Can’t Buy a Thrill というアルバムの

一曲であることが分かった。

Can't Buy a Thrill

興味が沸いたら、是非。

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