ラジオという媒体-インターネットラジオ

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以前から好きなラジオ番組が幾つかあって、AMとFMのクラシック番組を数本と

好きなDJのポップス番組などを聴いていた。

そんなラジオの聴き方にここ最近変化が現れた。ネットラジオを聴き始めたのである。

日本のものも続けて聴いているが、新しく聴き始めたもののうち、気に入っているのは

ヨーロッパの、ただ音楽を流し続けるだけで、DJやCMの無い番組で、演奏などの

内容は、都度HPに出ているCDジャケットを読めば分かる、ある意味愛想無しの、

バロックからロマン派あたりまでの音楽のみを聴かせる、ネットラジオ番組である。

他にもクラシック番組は沢山あるのだが、比較的早めに良い番組に出会えた気がする。

数時間に一度、うちはこの局ですというアナウンスが英語で入るだけ。

あとはひたすら音楽。

いつどんな曲が流れるか分からないのは悪くないし、だれそれの演奏ですという

アナウンスも無いから先入観ゼロで聴ける。こういう聴き方もまた、ある意味

大切だと思うので、それをこのように体感するのは初めてだから、嬉しく思う。

吉田秀和の著書で以前、「音楽こそは、何よりも確かにそこに存在していたのだ、と若い自分は

感じた」という趣旨のことを、ヨーロッパでのある演奏会を聴いた感想の出だしとして読んだのを

思い出した。

私には言葉より、何より、音楽こそが、確かなものなのだ、そんな気がすることがある。

それが自分にとって幸いなのか、あるいはそうでは無いのか、それは、分からない。

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