2014年4月9日
ラジオという媒体-インターネットラジオ
以前から好きなラジオ番組が幾つかあって、AMとFMのクラシック番組を数本と
好きなDJのポップス番組などを聴いていた。
そんなラジオの聴き方にここ最近変化が現れた。ネットラジオを聴き始めたのである。
日本のものも続けて聴いているが、新しく聴き始めたもののうち、気に入っているのは
ヨーロッパの、ただ音楽を流し続けるだけで、DJやCMの無い番組で、演奏などの
内容は、都度HPに出ているCDジャケットを読めば分かる、ある意味愛想無しの、
バロックからロマン派あたりまでの音楽のみを聴かせる、ネットラジオ番組である。
他にもクラシック番組は沢山あるのだが、比較的早めに良い番組に出会えた気がする。
数時間に一度、うちはこの局ですというアナウンスが英語で入るだけ。
あとはひたすら音楽。
いつどんな曲が流れるか分からないのは悪くないし、だれそれの演奏ですという
アナウンスも無いから先入観ゼロで聴ける。こういう聴き方もまた、ある意味
大切だと思うので、それをこのように体感するのは初めてだから、嬉しく思う。
吉田秀和の著書で以前、「音楽こそは、何よりも確かにそこに存在していたのだ、と若い自分は
感じた」という趣旨のことを、ヨーロッパでのある演奏会を聴いた感想の出だしとして読んだのを
思い出した。
私には言葉より、何より、音楽こそが、確かなものなのだ、そんな気がすることがある。
それが自分にとって幸いなのか、あるいはそうでは無いのか、それは、分からない。