インターネットから見える音楽:Sting – Englishman In New York
インターネットの中で何を選ぶか。選ぶ=閲覧その他という観点と考えて見る。
そこに、インターネットをいかに使うというそのひとそのひとのインターネットとの
付き合い方が現れるところだと思われる。
そこで出くわす音楽は、必然的に視覚から入ることが多くなる。
例えばさまざまなアーティストの公式PVや、CM、アーティストのブログなどなど、
もっとあるのかも知れないが、様々な音との出会いがここにもあるというふうだ。
視覚から音に入る。
それは、インターネットから「見える」音楽、と言えるのではないか。
未だにやっているのかは知らないが、世界の車窓から、という、数少ないお気に入りの
テレビの番組がある。ここでは、世界各国の列車から、その国の、ある地方を紹介する。
その場に居るひとびととその景色や生活の一部を垣間見るのであるが、それが実に多彩で、
また、全く知らない国なのにどこか懐かしい空気を感じたりもするのだ。
インターネットから見える、のは、視覚から入る音楽という意味合いで、なんとはなしに、
この世界の車窓からという番組を思い出したのも特に意味は無いのだが、そこから入る音楽も
また、多彩で、懐かしく、或いは驚きや、わくわくするような出会いにも繋がるのかも
しれない。
馴染みのあるアーティストの曲を何か聴きたいと思う時、簡単に色々な曲の中から聴く
事が出来て便利なのがインターネットでの音楽選びだ。
とはいえ、結局、知っている曲を画像付きでちょっと聴いてみた。
スティングの English Man in New York である。
公式PVの映像では、歌い手であるスティングが歌いながらニューヨークの どこかを
歩くというのが一つの筋になっている。間奏でも度々入るジャズ風のサックスなどで
縁取られた部分を取り上げ、サックス奏者が窓から道を見降ろす形で演奏するコマが
何度か入る、それがもう一つの筋のようだ。
曲は大分まえの、スティングがポリスから独立した後の初CDであると思うが、今聴いても
やはりいい。
どんなものでもそうだが、大流行してもてはやされたものというのは消える時にも派手に
無くなる感じがある。それでも良い物なら残る。そんなところがある。
スローと言って良い、この曲のテンポに乗って、スティングの独特な、ややかすれたような
声を聴くと、落ち着ける。
刻むリズムも、きつい響きを持たないからかもしれない。
余り興味が無い、或いは聴いたことが無いというひとでも、是非一度、画像からこの曲と、
出会ってみて欲しいと思う。
1987の曲だが、全く古びていないし、他のアーティストにも奏されているようだ。