2014年1月17日
いきものの話
子供のころの記憶には乏しい方だが、断片的に覚えていることも幾つかある。
例えば自宅に必ずなにかしら生き物がいたことなどだ。
虫、鳥、金魚、亀、やどかり、うさぎ、長じて猫も加わった。大雑把だが、覚えている限りの種別である。
一番多く飼っていたのは鳥類だろうか。庭に来るのも鳥が多かった。椋鳥、尾長、目白、鶯、鵯、雀。
他にも名も知らぬ鳥や、声だけで姿を見せない鳥も来る。野鳩やカラスもやってくる。
近くに樹木の多い場所があるためか、未だに鳥たちは庭を訪なう。
昨日は鵯(ひよどり)が庭を矢のように飛ぶのを見たし、上空には雁の群れを見られることもある。
そんな鳥たちを見て最近の自分の感じるのは、自前の羽毛はきっと暖かいのだろうなあ、というまこと
に散文的なことなのである。