2015年10月1日
「アルペジョーネ・ソナタ」を聴きたくなった大風の晩
外は酷い風である。
ひゅーひゅーと、うなるような音が聞こえる。渦巻きの風が外で暴れて
時々雨を散らしている。
なんとはなしに、アルペジョーネソナタを聴いている。
朝の、ロストロポーヴィッチとブリテンが豪華だと思ったが、パソコンに取りこんで
あるのも同じであった。
シューベルトが無性に聴きたくなることがある。
不安を煽る日に、やや不安定な心持になることのあるシューベルトを聴きたくなるのは
いかなる心証かは分からない。
それでも、チェロもピアノも、不思議にとけ合い、和らぎを求めるようなメロディが、
風のうねりに混ざりながら耳に響くのが、なんとも心地よい。
ソナタの第二楽章になって、外の嵐がややきつくなってきた。
明日の午前中には、晴れになるようだ。