「アルペジョーネ・ソナタ」を聴きたくなった大風の晩

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外は酷い風である。

ひゅーひゅーと、うなるような音が聞こえる。渦巻きの風が外で暴れて

時々雨を散らしている。

なんとはなしに、アルペジョーネソナタを聴いている。

朝の、ロストロポーヴィッチとブリテンが豪華だと思ったが、パソコンに取りこんで

あるのも同じであった。

シューベルトが無性に聴きたくなることがある。

不安を煽る日に、やや不安定な心持になることのあるシューベルトを聴きたくなるのは

いかなる心証かは分からない。

それでも、チェロもピアノも、不思議にとけ合い、和らぎを求めるようなメロディが、

風のうねりに混ざりながら耳に響くのが、なんとも心地よい。

ソナタの第二楽章になって、外の嵐がややきつくなってきた。

明日の午前中には、晴れになるようだ。

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