2013年11月16日
朝のラジオから
土曜の朝、ラジオからおなじみのDJの声がする。
朝の気忙しい時間帯で解説をゆっくり聞いていられないのが残念だが、いつもは
フォークやエイトビートの音楽が流れるのが、バッハのパルティータ(無伴奏ヴァイオリンの
為の曲)をおそらくはギター奏者が他楽器で演奏しているらしいのが聴こえて来た。
なかなか良い演奏だった。
自分の聴きたい音楽だけ、良いと思える音楽だけをDJとして紹介したい、と書いているのも、
同じ趣旨の事を喋っているのを聞いたこともあるそのDJは、ピーター・バラカンだ。
とにかくそこら辺の日本人より語彙は多いし、言葉遣いも話言葉なのに本当にこちらが
恥ずかしくなるくらい、正確できちんとしていて、勿論個性のあるその話っぷりは、
職業柄とも言えるのかも知れないが、やはり素晴らしいと思う。
媒介は違えど、少しでもあんなふうな曲紹介が出来るようになればなあと、密かに
考えている。
静かにバッハが終わり、番組も終わった。
その静寂は隣家の見境なしに吠える、ミサイル犬と私が名付けた犬の鳴き声で破られた。
思わず我に帰る。
さて、支度をして仕事に出かけなければ。